「小池知事」で日本株が急落するかもしれない 安倍政権と「劇場型政治家」の危険な関係

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「劇場型」の小池都知事の誕生はマーケットの大きなリスク要因だ。それはなぜか(写真:ZUMA Press/アフロ)

8月2日、小池百合子・東京都新知事が初登庁した。舛添要一氏の辞任から約1カ月半、自民党内には大きなシコリが残ったままだ。今後、官邸と小池新都知事との間合いがどうなるか大いに注目だ。

小池新都知事への「大いなる不安」とは?

票田を「一つのマーケット」と見なせば、政治家の「商品価値」は政策と統率力である。政策は抽象的な理念を語ることが最初は無難とされ、それが政治家の常套手段だから非難しない。米国のオバマ大統領も「変化」「希望」を謳っただけだ。言ってみれば「Change, Change, Yes We can!」だけで大統領になった。それに比べれば小池新都知事はマシな方である、と褒めておこう。

新都知事に降りかかっている問題は何か。まず第一に、新知事が都庁内部を治められるか、統率がとれるか、という問題である。

たとえば青島幸男氏は都知事時代、それが全く出来ず、「都政不作為の期間」を長期化させ、時間を浪費した。また、田中真紀子氏は外相就任直後から前任者の贅沢ぶり(違法性はないが)を暴くために、テレビカメラをホテル室内に入れさせたりして「劇場型」を演じて見せた。だが、結局は外務省官僚たちが従わなくなり機能不全に陥って、恩を売っておいたはずの小泉純一郎首相(当時)に更迭された。

自民党公認を取れなかったことを逆手にとり「組織対個人の闘いをご覧あれ」と、わざと敵を作って自分を目立たせる、と言う手は、毛沢東、ヒトラー、最近では小泉元首相(「自民党をぶっ壊す」)、橋下徹氏(「今、必要なのは独裁だ」)などが使ってきた手だ。だが今後はいわゆる「調整能力」が必要になってくる。都庁の内外において、である。

小池新都知事は、これが苦手かもしれない。と言うのも、彼女の生まれも育ちも、アラビア語の通訳やニュースキャスターのキャリアも、あるいは次期権力者に擦り寄る能力にしても、すべてが「組織人」でなく「個」をベースとしたものだったからだ。動物でいえばネコ科(ライオン以外の)であり、知能優れた者でいえば群れを絶対作らないといわれるオランウータンのように、常に「個」で動いてきた。

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