ポケモンGOが切り開く「スマホ課金」の新境地 一部ユーザーには依存しない「みんなのため」
ポケモンGOに導入されている課金システムは、ある意味オーソドックスなアイテム課金です。ただ、ポケモンGOの課金システムはいわゆるレアなポケモンを入手するために、ガチャを回し続ければ手に入るという射幸性の強い要素は一切ありません。
課金したからといって強いポケモンは手に入らない
課金してアイテムを買うことで、ポケモンとの遭遇率が上がったり、経験値の上がるペースが速まったりという効果はありますが、課金したほうが圧倒的に強いポケモンや武器が手に入るというようなソーシャルゲームにありがちな射幸性の強い課金システムには今のところなっておらず、最終的にはプレイヤーが移動してポケモンを探し回らければならない仕組みになっています。
さらに、今回のポケモンGOのアイテム課金のチャレンジの中で特筆すべきは「ルアーモジュール」というポケモンGOの中の重要な場所である「ポケストップ」の周辺におけるポケモンの出現率をアップするアイテムです。
このアイテムは課金システムの歴史のなかでも実に画期的な取り組みと言えます。このルアーモジュールの最大の特徴は、利用したプレイヤーだけでなくその場所にいる全てのプレイヤーがその恩恵にあずかれるという点です。
通常のソーシャルゲームのアイテム課金は、課金したプレイヤーしかメリットを得ることができませんでした。そうすると、当然課金したプレイヤーと課金しないプレイヤーで明確に差が出ることになります。
ある意味硬派なゲーマーからすると、課金すること自体がズルをする行為であると認識し、あえて課金なしで挑戦を続けるというケースも多いようです。
ところが、「ルアーモジュール」で興味深いのはそのアイテムの特性上、自分のためだけでなく、「みんなのために」課金する、という現象が発生している点です。
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