「猛暑のほうが経済は活性化する」は本当か

気温と企業業績、真の連動性を探る

最後に、小売業との比較を見てみよう。

 

これも説明は不要かもしれない。相関性はなさそうだ。実際に決定係数は0.01811803であり、やはりあまりに低い。

気温は悪者でも味方でもない

こうやって見ると、猛暑と企業利益率に関係はなさそうだ。私はテレビで解説を付与する仕事(コメンテーター)をする機会がある。さまざまな局も、当然ながら「わかりやすい」説明を求める。視聴者を考えるほど、その姿勢は極端になる。だから、気温と企業業績は、あまりにも「わかりやすい」し、絵的にもすぐれている。だって、猛暑日にビアホールで一杯やっているビジネスパーソンを絵として見せたら、なんとなく猛暑は景気にプラス効果がありそうだ。

しかし、実際には、もっと多様な条件がある。1つの条件では語りきれない。いわゆる、「わかりにくい」説明が、実は正しい。しかし、個々の企業の努力もあれば、社会全体の景気もある。

単純に、猛暑ならOKで、冷夏ならNG、という構図ではない。できるだけ私は、このややこしい、でも、正しい解説を失念しないでおこうと思う。

人気記事
トピックボードAD
  • 育休世代 vs.専業主婦前提社会
  • 性暴力サバイバーの明日
  • 経済学で読み解く現代社会のリアル
  • 女性の美学
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!
トレンドウォッチAD
ノースフェイス快走のゴールドウイン

米国のアウトドアブランド「ザ・ノース・フェイス」が大ヒットし、ゴールドウインの業績は絶好調。26年ぶりに最高益を更新。次は自社オリジナルのブランドを確立し、海外展開に挑む。