セブン、「そごう柏店」に続く閉店はあるか 「聖域を設けず」精査し、10月にも公表見通し
「聖域を設けず現在精査中」――。セブン&アイ・ホールディングスが7月7日に公表した2016年度第1四半期(3~5月期)の決算説明資料が、流通業界内で波紋を呼んでいる。
この文言が書かれているのは、同資料の「止血をする」というテーマの中。イトーヨーカ堂の40店閉店と、西武旭川店・そごう柏店の閉鎖はすでに発表している。これらに加えて、どのような止血策を実施していくか、という部分に「聖域を設けず」と、明記したのだ。セブン&アイは、さらなる店舗閉鎖を行うのか。
コンビニ好調でも、グループ全体の営業利益は横ばい
セブン&アイの第1四半期決算は、主力のコンビニエンスストア事業が好調にもかかわらず、本業の儲けを示す営業利益は横ばいにとどまった。売上高にあたる営業収益は前年同期比3.2%減の1兆3947億円、営業利益は同0.5%減の814億円だった。
コンビニ事業は順調だ。おにぎりやチルド弁当、サンドイッチといった定番商品のリニューアル効果で、既存店売上高は前年超え。2016年5月まで、実に46カ月連続で前年同月比プラスを達成した。結果的にコンビニ事業はグループの8割以上の利益を稼ぎ出した。
にもかかわらず、セブン&アイ全体では利益が伸び悩んだ原因はどこにあったのか。
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