・猛暑が影響を与える際の仮説
猛暑が影響するのであれば、こういう関係が成立するはずだ。
3業界の営業利益率と平年差を比較
そこで、1954年から2015年までの60年分を調べてみた。当然だが、平年差は、夏真っ盛りの四半期「7~9月」を使い、企業業績についても「7~9月」を使った。通年にしてしまうと、暖冬の影響を加算してしまうからだ。
その60年分で、全産業との関係を見てみた。
繰り返すと、横軸は企業の営業利益率、そして縦軸は平年差だ。見ていただいたとおり、関係性を導くことは困難だ。なお、統計的には、決定係数を見ればいい。これは、0から1までを取り、1になるほど、2つの相関が強いことになる。
その決定係数は、0.059542111にすぎない。これでは、相関は、ほぼ存在しないといってよい。なお、気象庁は東日本と西日本でわけているため、このような比較となったが、西日本と比較しても0.033573794であるのを付け加えておく。
さらに、食料品製造業とも比較してみた。
ご覧のとおり、相関性はやはり見られない。なお、決定係数は、0.062864366にすぎない。おなじく相関性はないといって良いレベルだ。
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