DVに陥りやすい人を見分ける4つのポイント 異常なほど結婚を急ぐ男には要注意

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DⅤというと、殴る、蹴るといった身体的な暴力ばかりがクローズアップされるが、それは虐待のほんの一部である。自尊心を打ち砕くような暴言、陰湿な脅迫や恫喝、巧みなマインドコントロール、子どもへの虐待、ストーカー行為……。あらゆる手を使って相手を追い詰め、自分の意のままに支配し、操る。それこそが加害者の目的であって、さまざまな暴力や嫌がらせは“洗脳のための手段”にすぎないのだ(だから殴るのに理由などいらない)。

「怒られるようなことは何もしていないのに、足で頭を踏みつけられ、土下座させられた」。耐え難い体験がトラウマとなって、悪夢にうなされる、加害者と似た人を見ただけで身体の震えがとまらないなどのPTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩まされるが、周囲はその苦しみを理解してくれない。それが被害者をいっそう孤立させてしまうのだ。

加害者の目的は殴ることではなく、相手を支配することにあること、被害者にとってほんとうに深刻なのは、身体の傷ではなく心の傷だということ、被害者が別れを決意してもDVは簡単に終わらないことを、ぜひ多くの人に知ってほしいと思う。

『夫が怖くてたまらない』には、生々しい被害者の体験談をいくつも織り込んだ。殺される寸前まで追い詰められるサスペンスドラマさながらの展開に、戦慄(せんりつ)を覚える人もいるだろう。常に相手の顔色をうかがって、ビクビクしながら暮らす――そんな被害者の恐怖と苦悩を少しでもわかっていただけたらと思う。

また、紹介した被害者の話が酷似しているのも偶然ではない。加害者が誰であれ、マインドコントロールの手法はとても似通っているのだ。DVの渦中にある人は「まるでわたしのことが書かれているみたい……」と驚くのではないだろうか。

加害者に共通するもの

本書では、DV加害者の心理に詳しい日米の専門家にもじっくり話を聞いている。アメリカの加害者更生プログラムのルポや、男性の立場から見た加害者の心の動きは、被害者にとっても参考になるのではないだろうか。

ここでは「加害者の言動の共通点」を4点ほど紹介しよう。自分のパートナー(男女を問わない)にこうした兆候があれば、注意してほしい。

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