DVに陥りやすい人を見分ける4つのポイント

異常なほど結婚を急ぐ男には要注意

その一方で、変わらないこともある。「わたしさえ我慢すればいい」と、理不尽な暴力にひたすら耐えてしまう被害者の心理と、警察など援助する側の人々も含めた世間の理解不足である。

「DV」という言葉は知られるようになっても、ほとんどの人の知識はごく表面的なものにとどまっている。この犯罪の真の怖さは共有されていないのだ。

「DVなんて、一部の家庭に起こる特殊な問題だ」「さっさと逃げないほうも悪いだろう」。そんなふうに考えている人も、まだまだ多いように感じる。

よくある誤解は次のようなものだ。「あんなりっぱな人が、そんなひどいことをするはずがない」「ささいなことを大袈裟に言っているだけ。離婚しないのは、たいしたことじゃない証拠」「殴られる側にも問題があったはず」「ひとり親はかわいそう。子どものために我慢するべき」。

こうした世間の偏見が被害者を苦しめ、被害を潜在化させているのだ。

被害者もDVを認めたがらない

そして、被害者自身もまた、自分の身に起こっていることが正しく理解できていない。「DVという言葉は知っている。でも、わたしの場合はDVじゃない」。そう思い込もうとしている人が少なくないのだ。

さらに複雑なのは、モラハラのケースである。DVの心理的虐待は、近年、注目されている夫婦間のモラハラ(モラル・ハラスメント)と同じだが、モラハラの被害者を自認する人は、自身がDVを受けているとは思っていない。「うちの場合はDVではなく、モラハラです」と、かたくなに言い張るのだ。

ひどい仕打ちを受けても自身が被害者だと認めたくない背景には、自分が選んだ相手を否定されたくない(ひいては自分自身を否定されたくない)という心理も働いていると、専門家は指摘する。

もちろん、後述するように、加害者のマインドコントロールが効いていることも大きい。

理由もなく殴られ、ののしられても、「わたしにも悪いところがあった」。階段から突き落とされても、「たいしたことではない」。そう言い聞かせて、恐怖や痛みに耐えてしまうのだ。

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