Facebook「追われる巨人」が仕込む成長の種 実質ナンバー2の製品責任者に独占取材

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そのためには、各国のテクノロジーやメディアを持つ企業とパートナーシップを深めることが大事だ。今年1月、私はインスタント記事(2015年5月に始めたアプリ内のニュースフィードで記事を素早く表示できる機能)を日本でテスト導入する発表のために日本へ飛んだ。こうした形でメディアと関係を深めることによって、利用者に対しネイティブ(自然)で、かつその人にとって関連性の高い情報を提供できるよう取り組んでいる。

没入型のエクスペリエンス

2つ目は、プロダクトのエクスペリエンスを没入型(immersive)にすることだ。初期のモバイルアプリ上でのフェイスブックは、ウェブページを画面に載せてスクロールしたり、その画面に表示されたキーボードで入力できたりというだけの体験を提供していた。今後のフェイスブックは違う世界に飛び込めるポータルの役割を果たすようになる。具体的には周りの様子をより手軽にとらえることが可能になる。

日本でも2016年1月から始まった「リアクション」機能。投稿についているいいね!ボタンを携帯端末では長押し、デスクトップからはマウスオーバーすると、6つのボタンが表示される

たとえば「360度画像」(詳細はこちら)を使ったり、自分の感情をキー入力するのではなく「リアクション」(=いいね!以外の感情表現。写真参照)を通してスライダー式に表現できたりする。またフェイスブック上では動画に近い感覚で体験できる記事や広告などが増えてきている。フェイスブックで見ることができるさまざまな投稿やメディア形式において、ますます没入型で簡単に、楽しく使えるものを増やしていきたい。

3つ目は、人々が自分にとって意味のあるエクスペリエンスとはどういうものかを探すことだ。フェイスブックはすでにグループ交流を提供している世界最大のプラットフォームだが、どういうグループがユーザーにとってなくてはならないのかを探しだし、次のロードマップの目安にするということを行っている。

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