祖業を捨てたブランド品店「LoveLove」

家電店撤退のセキド、産みの苦しみ

家電不況が長引く中、家電量販業界ではヤマダ電機、ビックカメラ、エディオン、ケーズホールディングスなど、全国展開の大手チェーンにシェアが集中。中小の家電量販店では生き残りに向けて、業態転換を進めてきたところも少なくない。

ブランド品ショップ「ラブラブ」を運営するセキドも、創業の事業である家電量販からほぼ撤退に追い込まれ、特別損失がかさんでいる。決算まであと1カ月を残した今2013年2月期は、本業の利益を表す営業利益はギリギリで黒字浮上を果たせそうだが、貸し倒れ特損が出ることから、最終利益の赤字幅は拡大しそうだ。

セキドの12年3~11月期(9カ月間累計)の売上高は108億円(前年同期比15.1%減)、営業利益は4.5億円の赤字。今期の通期での会社計画は開示されていないので進捗率は不明だが、売上高は想定を若干下回るペースという。

祖業の家電量販店事業から12年10月に撤退したばかりのうえ、新たな事業柱に据えているブランド品ショップ「ラブラブ」のファッション部門(並行輸入によるブランド品の店頭販売およびネット通販)も既存店は堅調ながら、中国人などアジアからの観光客が思ったほど伸びていないことから伸び悩んでいる。

日本人客は堅調も外国人観光客いま一つ

セキドのファッション事業の旗艦店は、東京中央区の銀座2丁目にある「GINZA LoveLove」(写真)。11年5月にオープンしたばかりの新しい店舗だ。

銀座2丁目の店舗近辺へ外国人観光客の乗る観光バスを呼び込もうとしたものの、停車場所がないために、多くの観光客は銀座8丁目側から歩いてこなければならず、大きな集客にはつながっていない。

もっとも、「GINZA LoveLove」の現在の顧客層は日本人客と、中国などアジアからビジネスで月2~3回来日する外国人富裕層がメイン。尖閣諸島や竹島など外交問題の影響は大きく受けていないという。

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