LINEの成功、ガラケーでの失敗が生きた ユーザー1億人突破!キーパーソンが語る裏側【第4回】
--同様のサービスを展開する競合の台頭をどう見ていますか。
いいものが出たら、それよりいいものを出したらいい。ちょうどDeNAさんとグリーさんが競争しながら市場が大きくなったように、お互いいいところを盗みながら、サービスがよくなればいいと思っています。
--あまり差別化、差別化と叫んでもしょうがないと。
日本の企業は強みを生かそう、差別化しようとして、かえって分かりにくく、ユーザーが欲しがっていないものを出すことがあります。もう少しシンプルに、ユーザーが求めているものを提供することに全力を注ぎたい。
--LINEは今後、10億ユーザーを目指し、フェイスブックやグーグルがライバルになるイメージですか?
そこまでいけたらいいなと思いますけど。いいサービスを作るのに集中すれば、いずれそうなるだろうと。そこが目標ではなくて、いいものを出すことがいちばん重要です。
日本でのサービス、まだまだ伸びる
--LINEの今後の成長を考えた場合、これからは日本より海外のほうが有望ですか?
日本での成長が大前提です。普及率でいうと日本はまだまだ伸びる余地が大きい。というのも、一般的に日本は初動が遅いんです。新しいものに対して若干躊躇するというか。韓国は早い。もうパソコンを使わなくなったみたいな話が出ていますから。
--NHN JapanはPCオンラインゲームの「ハンゲーム」やポータルサイトの「ライブドア」も手がけていますね。
ハンゲームはPCオンラインゲームでナンバーワン、ライブドアのブログも今はナンバーワンになりました。基本的にナンバーワンを目指して、実現したら今度はシェアを拡大して、圧倒的になるという考え方です。
--LINEは、そこへどう絡みますか?
PCでの事業は素材のイメージ。LINEは巨大なプラットフォームというか、すべてを受け入れる土壌があります。ただ、事業のバランスもあんまり考えていないです。うまくいけば増やせばいいし、うまくいかなかったら減らせばいい。
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