LINEの成功、ガラケーでの失敗が生きた

ユーザー1億人突破!キーパーソンが語る裏側【第4回】

--スマホへの特化が奏功した。

日本は(ネットにつながるデバイスとして)PCの次にフィーチャーフォン(従来型の携帯電話、「ガラケー」とも呼ばれる)がきて、その後、スマートフォンが出てきましたが、海外はPCからいきなりスマートフォンが隆盛になって苦労している。僕たちは、フィーチャーフォンで失敗した経験が生きたので、本当にラッキーだなと思っています。

--フィーチャーフォンでは失敗?

モバゲー(ディー・エヌ・エー)とGREE(グリー)が出たときに、僕らはキャッチアップできなかった。2003年にNEVER(ネイバー)を立ち上げて、ブログとQ&Aを展開しましたが、うまくいかなくて検索も一度撤退しています。そうした中で、SNSはどうあるべきか、コミュニケーションはどうあるべきかを考えてきましたし、ノウハウもありました。

SNSの弱点を補完

--ミクシィ(mixi)、ツイッター、フェイスブックといったSNSが成長する中で、「ソーシャル疲れ」のような現象を予想していたのですか。

ツイッターとフェイスブックは、プロモーションツールとしては意味がありますが、人と人のコミュニケーションという点においては、逆に言いにくいことが出てくる。かっこいいことはアップするけど、かっこ悪いことはアップしたくない。そこをカバーするためにクローズドっていうところにこだわりました。

LINEは、使い勝手と使いやすさといった、デザインにもすごくこだわっています。今は世界的な動きとしてテクノロジーからデザインの時代に変わりつつあり、技術だけの付加価値はあまり求められていません。シンプルなほうがいいとか、使いやすいほうがいいとか、そういうふうに変わってきている。そこをキャッチアップできているんだと思います。

--大成功のために訓練を積んでいたうえで、LINEが誕生したということですね。

本当に深く考えてモノづくりしている人ってそんなに多くないんですね。どちらかというと、この分野は、他社の真似をする会社がほとんどです。でも僕たちの会社には、ゼロから1を作った経験がある人が多い。その分、失敗経験も多いですけど。

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