歴代大統領では初!同性婚を語ったオバマ

日本では報じられないオバマ就任演説

このように世界的なイベントである米国の大統領就任式に関してさえ、「同性婚」というテーマに関しては日本の報道機関はまったく無視しました。なぜこのような事が起こるのでしょう?日本の状況に関しては次回にリポートする事にして、まずオバマの新政策が日本以外の国で注目される要因を、世界各国の状況を報告しながら明らかにしたいと思います。

社会制度の不備が招く悲劇

愛し合う個人同士がお互いの意思に基づいて結婚を決め、その関係を社会的に保障するという制度が、この10年近くの間に欧米では同性間の関係にも拡大されてきました。これは結婚という社会制度に保障されないかぎり、どうしても巻き起こる不利益が同性間のパートナーに起きてきたためだと思います。例えば、

「パートナーの死に目に立ち会う事を、連絡がなかった家族から拒否される」

「長年実質的な夫婦関係を続けてきても年金を受け取れない」

「パートナーの緊急の手術に際して同意する権利が認められない」

など数え切れないケースが報告されています。このため同性同士の婚姻を認めたり、それに準ずる権利を付与する動きが出てきました。私自身、自分と自分のパートナーとの将来を考えたとき、いったいどういった形になっていくのだろうと、不安に思うこともあります。

現在同性婚、または何らかの夫婦に準じる権利など同性間パートナーシップを認めている国は以下のとおりです。

このように多くの欧米諸国で次々と同性婚、またはパートナーシップが認められるようになりました。この10年、多くの国において同性婚は政治の中心課題の1つであり、多くの人々の関心事になってきました。これがオバマの就任演説において、同性婚が言及されたことに欧米の報道機関が注目した理由だと思います。

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