したがって、資源メジャーに負けないように、投資条件もグローバル化しなければ、競争にならないのだ。ここが大事なのだが、グローバル競争とは弱肉強食の世界だから、日本だけがローカルルール、というわけにはいかない世界である。
資源メジャーはいずれも多国籍企業である。多国籍企業にとってみれば、地球上で最も活動しやすい場所を検討してオフショア地域を選択した結果、シンガポールが最適であっただけの話だ。その意味では、日本の大手商社が国益に資するために、シンガポールに移転する、という見方も出来るのだ。
日本でも沖縄にオフショア地域を作れ
では、優良企業が海外移転すれば、企業が逃げるから日本の税収が減ってしまうのではないか、という危惧がある。確かにその通りなのだが、ならば、企業が逃げないように手を打てばよい。
日本政府だってその気になれば、たとえば沖縄県をオフショア地域にすることだって可能だ。世界の投融資が集まりやすい経済環境を沖縄県に構築すれば、海外からの投融資はドンドン集まってくるだろう。
日本は海洋大国である。ついでに尖閣諸島も国家プロジェクトとして大開発をするぐらいの発想を持っても良い。中国企業でも台湾企業でも共同で海底石油資源の採掘に着手すれば良いのだ。
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