バングラ内相「武装集団から要求なかった」 「ISは無関係」との見方

拡大
縮小
 7月3日、バングラデシュの首都ダッカにあるレストランで日本人7人を含む外国人ら20人が武装集団に殺害された事件で、同国のカーン内相は3日、武装集団からの要求はなかったと明らかにした。写真は犠牲者にたむけられた花やろうそく。ダッカで撮影(2015年 ロイター/Adnan Abidi)

[ダッカ 3日 ロイター] - バングラデシュの首都ダッカにあるレストランで日本人7人を含む外国人ら20人が武装集団に殺害された事件で、同国のカーン内相は3日、武装集団からの要求はなかったと明らかにした。また、過激派組織「イスラム国」(IS)は事件に関与していないとの見方を示した。

カーン内相は自宅でロイターの取材に応じた。事件をめぐってはISが犯行声明を出したが、内相は襲撃を行ったのが国内の過激派グループで、ISは無関係との政府見解をあらためて示した。

また死亡した実行犯6人のうち3人は22歳未満で、半年間行方が分からなくなっていたと明らかにした。

専門家らは、重傷を負って病院に搬送された容疑者が捜査に極めて重要な存在だとみている。ただ、カーン内相はこの人物の襲撃への関与ははっきりしないと述べた。

捜査に当たる警察関係者は3日、武装集団がISやアルカイダなど国際武装組織と関連があったかどうか調べていると明らかにした。この関係者によると、武装集団のメンバーの大半は高学歴で裕福な家庭の出身だったという。

バングラデシュ警察のトップは、メンバーが全員バングラデシュ人だったとし、「このうち5人は過激派としてリストアップされ、当局が複数回にわたり逮捕を試みていた」と述べた。

関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT