ゴールドマンエリートが、起業家を目指すまで ウォートン流、自分らしいリーダーシップの見つけ方

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授業では、講義とシミュレーションを通じて、自分のリーダーシップスタイルを発見することに主眼が置かれる。事前のアンケートで、自分の性格特性を下記の5つの特性別にエゴグラムで把握し、自分がどの特性が強いタイプで、著名なリーダーで言うと誰に近いかというのを理解していく。

1. 好奇心旺盛(Openness)
 2. 几帳面 (Conscientiousness)
 3. 外向的 (Extraversion)
 4. 協調的 (Agreeableness)
 5. 感情的 (Neuroticism)

浅原さんは、ウォートンに入学する前、「リーダーシップは、ビジネススクールでは学べない。授業なんかで理論を学んでも、身に付かない」と思っていた。ところが、ウォートンの最初の授業で、自分の既成概念を打ち砕かれるような体験をしたという。

ペンシルベニア大学ウォートンスクール
アメリカ・フィラデルフィア、ペンシルベニア大学の経営大学院。1881年に創立された世界最古のビジネススクール。教員の数は米ビジネススクール最多の270人。多様性を重視する校風でも有名。米国外からの留学生比率が37%、女性比率42%。日本人卒業生は1000人を超え、卒業生ネットワークが充実している。(写真はウォートン・サンフランシスコ校)        
(日本語ウェブサイト)http://www.wharton-japan.net

「僕は僕のままでいいんだ、と思いました。著名なグローバルリーダーを模範に、その人のやり方を学び、自分を無理やりにでも変えていくのが欧米式リーダーシップだと思っていましたが、この授業では、『自分らしいリーダーシップのスタイルを見つけなさい』と教えられました」

浅原さんは、5つの特性の中で、「好奇心が旺盛なタイプ」。

似たようなタイプのリーダーとして、アウトドアウエアで有名なパタゴニア社の創業者、イヴォン・シュイナード氏の名前が挙がったという。伝説的なクライマーで起業家であるシュイナード氏は、独特の経営スタイルで知られ、社員が楽しく働ける企業づくりをモットーにしている。

シュイナード氏の生き方・リーダーシップについては、『社員をサーフィンに行かせよう―パタゴニア創業者の経営論』(東洋経済新報社)に詳しい。

「僕のキャリアは、最初、人事系コンサルティングで、次は金融ですから、少し一貫性のないように見えます。でも、これは、このタイプの特徴だと聞いて納得しました。軸が一本、通っていればいいのだと。特に僕はスキーが趣味ですから、シュイナード氏の自然を大切にするワイルドな生き方に妙に触発されたのかもしれません(笑)」

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