コカ・コーラ、関東4社統合だけでは不十分

人員削減は不可避か、一段のボトラー再編にも現実味

「カンパーイ!!」

12月14日、東京・日本橋のマンダリンオリエンタル東京で開かれた緊急記者会見。日本コカ・コーラのダニエル・H・セイヤーCEOと関東のボトラー(日本コカ・コーラのフランチャイジー会社)4社の各CEOは、壇上で高らかにコカ・コーラの瓶を掲げた。

コカ・コーラセントラルジャパン、三国コカ・コーラボトリング、東京コカ・コーラボトリング、利根コカ・コーラボトリングの4社は13年7月に経営統合し、新会社「コカ・コーライーストジャパン」を設立する。

新会社の売上高は5700億円規模となり、ボトラーでは国内最大、世界第5位となる見込み。従業員7000人、10工場、営業所150ヶ所を抱える巨大ボトラーが誕生する。三国コカ・コーラ社は上場廃止となり、新会社は東証、名証に上場される予定だ。

低価格競争で疲弊

しかし、華やかな会場の光景とは裏腹に、「正念場はこれから」と業界関係者は厳しい視線を向ける。

「年々マーケット状況は厳しくなり、危機意識を持っていた」。三国コカ・コーラボトリングの椎名幹芳CEOは統合の背景をこう説明する。飲料の低価格競争は激しさを増し、値引きの原資となる販売促進費は、大きな負担となってボトラーにのしかかっている。販売数量が増えても利益がついていかないこともザラだ。

2012年、コカ・コーラ製品には「太陽のマテ茶」や「綾鷹」などのヒットがあったにもかかわらず、決算を発表しているコカ・コーラ セントラルジャパン、三国コカ・コーラボトリングの両社は販促費がかさみ、今12年12月期の決算は増収でありながらも営業減益での着地が濃厚だ。

次ページコカ・コーラシステムの限界
人気記事
トピックボードAD
  • グローバルアイ
  • 湯浅卓「トランプ政権の真実」
  • 井手隊長のラーメン見聞録
  • 競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
携帯料金は4割下がる?<br>「高い」の根拠を徹底検証

菅官房長官の「4割下げられる」発言の数値的根拠は正当か? やり玉に挙がるキャリア3社の携帯通信料金の解明に担当記者が挑む。結論は「高いとはいえないが、キャリアは儲けすぎ」。取られすぎと感じる人必読の渾身リポート。