なぜLGBTが企業のニーズに合致するのか
ダイバーシティーを進める東レ経営研究所の渥美由喜氏も「特定の性に対する理解が足りないことで、優秀な人材を知らぬ間に逃すのは企業にとって非常にもったいないこと」だと分析する。
多くのLGBT学生に見られる特徴として、渥美氏が上げるのは以下の3点だ
1自分の性のことで将来を案じ勉学に励むので高学歴が多い。
2団体に属することが難しいため「個」を磨き自分の視点をもっている(組織にいても自立心が高い)。
3日本より生きやすい場所を求めて語学の習得に注力し、国際感覚が優れている。
まさに、グローバル人材にふさわしい人がたくさんいるのだ。
ちなみに、こういう話をすると、必ず「そういう人ばかりではない」という話をもちだす方がいる。当然、LGBTも異性愛者も色々な人がいる。今回は、LGBTの置かれた立場を変えていく力があるリーダー層に光をあてている。企業が求める人材は、LGBTの中にもたくさんいるという意味なので、どうかあしからずご承知ください。
ただ、現実には、企業側はLGBTの存在に気付いていない。同性愛者を守る法律がないから、気付いていないのが人権問題だとも企業は思っていない。そのため、彼らならではの悩みを共有する場が必要だ。
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