過去最多1504人競う「ドタバタ選挙」の舞台裏 党首演説からは見えない候補者の等身大の姿

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維新は日銀職員を対抗馬に

民主の海江田万里氏(63)と元自民の与謝野馨氏(74)の両氏が長らく争った屈指の激戦区、東京1区。今回は都内最多の9人が立候補した。

今回、自民から立つのは新人で元経済産業省職員、山田美樹氏(38)だ。4日の出陣式には250人近くの支援者が集まり熱気に包まれた。午後には自民幹事長の石原伸晃氏も応援演説にかけつけた。

自民はこれまで世襲や秘書、官僚など限られた政界関係者で固めてきたが、前回選挙で大敗後、党改革の象徴にすべく公募制を導入。そのうちの一人が山田氏だ。

経産省に9年間勤めた後、外資系コンサルティング会社など民間企業に7年間勤務し、10年秋に自民党・東京都連の公募に応募した。山田氏は「時間、コスト感覚、顧客視点の三つで官と民の隔たりが大きいと感じた。その差を政治の力で変えていきたい」と訴える。

日本維新の会も同じく経済関係に強い日本銀行出身の新人、加藤義隆氏(38)で挑む。経済政策ブレーンを目指し、橋下徹代表代行が設立した「維新政治塾」の門をたたいた。もともと日銀を辞めるつもりはなく、出馬の予定はなかった。だが、急きょ東京1区での擁立が決まった。

加藤氏は「解散した11月16日に選挙要請があり、上司にすぐに退職を願い出た。びっくりされ『やめとけ』と引き止められたが、もう時間がなかった。職場にはまだ荷物もそのままの状態。退職金や自己資金で(最低選挙資金とされる)2000万円を用意した」と苦笑いする。

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