30代夫婦が、あえて産まない決断をした理由 2人で生きていくことが大切だ

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今回の協力者である真奈美(36)と博(38)もそんなDINKSの道を選んだ二人。真奈美は外資系企業で秘書を務め、博は大手証券会社で働いている。お互いの年収は合わせて2000万円以上。一般的な夫婦の中では余裕のある暮らしができているといえる。

3年前には家賃がもったいないという理由で、DINKS向けのコンパクトマンションを購入。六本木からも近く、歴史的な下町として知られる麻布十番が二人の住まいだ。

平日はお互いに仕事が多忙のため、食事は各自でとることにしているが、決して冷め切った夫婦仲ではない。予定が合えばお気に入りのレストランへ出向き、帰りには手を繋いで自宅まで散歩する。休日も必ずと言っていいほど外出し、アクティブに過ごす。

自由な関係だからといって博が外に女を囲むことは一切なく、いつまでも恋人のような、傍から見ていて“羨ましい”と思える関係なのだ。

二人がDINKSを選んだ理由は仕事をしたいという真奈美の意思を尊重したことから。産休・育休にも理解のある会社だが、妥協を嫌う真奈美にとって、子育てと仕事を両立するのはどこかで無理が生じると思っている。両方をきちんとこなしている人はもちろんいるが、そこまで器用にできるタイプではないと自負しており、結婚前には博と産まないことについて話し合った。

博が子供好きなことは知っていたので胸を痛めたが、「俺は子供を作ってもらうために真奈美と結婚するんじゃない。二人でずっといたいから結婚するんだよ」と真っ直ぐに向き合ってくれた。このとき、自分を理解してくれる人はこの先も彼しかいないと思い、真奈美が32歳のときに結婚。あれから4年経つが仲の良さは一層深まっている。

理解のある夫に両親。自分は恵まれていると思う

お互いの両親には結婚を決めた段階でDINKSでいることを報告。事前に調べるとやはり理解してもらうことが難しいと嘆いている人がいたので、簡単にはいかないと思っていたが真奈美の両親は意外にもあっさり認めてくれた。

「元々、結婚しないと決め込んでいたあなたが旦那さんを連れてくることが私たちには奇跡。花嫁姿を見せてくれただけで立派な親孝行よ」

本当だったら孫の顔を見たいはずなのに、こうして理解してくれる両親を真奈美は誇りに思う。思わず泣きそうになったが隣で自分以上に泣きじゃくる博を見て、心の底から幸せを感じた。博の両親は最初渋い顔をしていたが、彼の頑固さを知っているので口うるさく言っても無駄だと思ったようだ。いまでは「今の若い人にはそういう考えもあるのね」と受け止めてくれている。

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