元三菱商事秘書が挑むローソンの「2位復帰」 玉塚氏との役割分担は変えず社長へ昇格

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――どのような経緯で社長に昇格することになったのでしょうか。管掌は変わらずに肩書だけを変える意味はあるのでしょうか。

人事発表からさかのぼること2週間ほど前。3月中旬に玉塚に呼ばれる機会があり、そこで社長兼COOをやって欲しいと打診を受けた。

ここ2、3年でローソンの業容は大きく拡大した。海外での店舗網が広がり、成城石井やユナイテッド・シネマを買収した。農業分野にも参入している。

玉塚が会長として経営責任を背負いながら、私も社長COOになって、より重い責任を受け止めながら一緒にローソングループを大きくしようという話をした。

「三菱商事も遠慮なくガンガンやれるようになる」と語った玉塚会長(撮影:梅谷秀司)

玉塚は3月の会見で「三菱商事はローソンに対して遠慮があるのではないか。三菱商事出身者が社長兼COOになることで、三菱商事も遠慮なくガンガンやれるようになる」と言っていた。

私も三菱商事時代には広報部や社長業務秘書に従事していたので、どこのボタンを押せばどうなるのかはよく分かっている。そういうことも含めて、一緒にやろうということになった。

三菱商事のリソースをもっと活用する

――具体的に三菱商事のどのようなボタンを押していこうと考えているのでしょうか。

サプライチェーンはもっとやれる。三菱商事は川上に強く、原料商売では全世界に拠点を持っている。ローソンとしてはそれをもっと利用できるはずだ。物流面でも協力しているほか、海外進出でも三菱商事のリソースを活用することができる。

また、三菱商事はヘルスケアに非常に力を入れている。われわれもヘルスケアローソンという、医薬品や化粧品の品ぞろえを強化したコンビニを展開している。店舗開発の面でも一緒にやっていけることがある。

――竹増社長は国内、海外のコンビニ事業にどのように携わっていくのでしょうか。

玉塚はCEOなので基本的には全体のトップを担う。ただ、一番大事なところは2人で一緒になって一枚岩でやっていく。国内コンビニ事業には私も入って、玉塚も入って全国各地をそれぞれが回る。

海外は現地パートナーと交渉することもあるが、実際、(副社長ということで)会えない人というのはやっぱりあった。玉塚に出てもらわないと進まない海外事案もあったが、これからは自分で担当できる部分は広くなるし、より深い付き合いもできる。

――三菱商事にいた頃は秘書や広報業務に従事していたそうですが、ご自身として流通サービス業に携わった経験はありますか。

入社して最初の10年は畜産部で食肉を扱っていた。全国のスーパーに肉を担いで売りに行っていた。実は2000年ごろにローソンへ、とんかつ弁当を売ったこともある。親しみはあるし、自分のルーツなのでとくに違和感はない。

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