玉塚ローソン、社長交代に垣間見える「焦り」 あえて三菱商事を巻き込む意図とは?
「いま一つ狙いがはっきりしない。今までの体制では何がいけなかったのか」。ローソン加盟店のあるオーナーはつぶやいた。
3月28日、ローソンは竹増貞信副社長が6月1日付で社長兼最高執行責任者(COO)に昇格する人事を発表した。玉塚元一社長は会長兼最高経営責任者(CEO)となる。玉塚氏が本業の国内コンビニエンスストア事業を、竹増氏が周辺事業に当たる海外事業やM&Aをそれぞれ担当する。
玉塚ローソンの“焦り”
通常、社長兼COOが本業に専念し、会長兼CEOはグループ運営全般の舵取りを担う、とする場合が多い。ローソンの場合、玉塚氏が国内コンビニ、竹増氏が海外やM&Aという管掌は、従来の社長・副社長体制時代と、いっさい変わらない。にもかかわらず、それぞれの肩書変更を決断した背景には、競争環境の変化から来る、玉塚ローソンの“焦り”も垣間見える。
「ファミリーマートの動きを見ていて、(危機感を)感じることはあった」。体制変更の狙いについて、玉塚氏はこう本音を吐露する。
トピックボードAD
有料会員限定記事
ビジネスの人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら