東大美女との「相席旅行企画」が炎上したワケ HKT48「(女の子は)おバカでいい」から考える
勉強ができることを前提にした世界にいる学生さんたちですから当たり前といえば当たり前ですが、男女を問わず「学生時代はおバカでいい」に賛成の声はほとんどなく、「おめめが大きくなってはじめて、テストの点が見えるのかな」というコメントで大教室は爆笑となりました。
なかには「おバカなふりは頭がよくないとできない。トップ・キャバ嬢を侮るな」という女子学生も。逆に面白かったのは、「こんなの現実に疲れた人向けの反実仮想の世界なんだから、許してほしい。現実逃避なのはわかってる」という少数意見。なるほど、アイドルとはそういうバーチャルなものなのかもしれません。
さらに笑いが起きたのが、「どんなに勉強できても愛されなきゃ意味がない」のくだり。これは逆に、女子学生が1割にも満たない理系(理科Ⅰ類)の男子学生には「ぐさっ!」とくる歌詞だったようです。
勉強のできない女の子にとっては、これは「逃げ道」のように見えるのかもしれませんが、勉強には自信のある東大生(特に理系男子)にとっては、逆に自分の欠落部分を指摘される痛烈な言葉となってしまうようなのです。彼らは扱い方さえわかれば、実はとても「優良物件」なのですが(詳しくは高世えり子さんとの共著『理系男子の“恋愛”トリセツ』をご覧ください)。
「賢い」vs「可愛い」の対立は終わった?
恵泉女学園大学の学長、大日向雅美さんが、ご自身の授業でこれを扱ったときの様子を大学のホームページで公開していらっしゃったので、これもあわせて学生さんに見てもらいました。
この女子大生たちの返しのコメントはなかなか秀逸です。「可愛いことも大切。でも勉強も楽しい」「学生時代おバカだと、一生おバカ」「どんなに愛されても就職できなきゃ意味がない」。
これを見た東大の女子学生が「講義に来ているみんなの失笑と、この女子大生のコメントで救われた気分になった」と感想をくれました。大日向先生と恵泉女学園大学の学生のみなさん、ありがとうございます。もっとも「どんなに勉強できても、就職できても、愛されなきゃ意味がない」と相変わらず自虐ネタをつぶやく男子学生もいましたが。
白河桃子さんも「『賢い』vs『可愛い』の対立は終わりました」と読売オンラインに書いています。「”かしこ可愛い”のが最強」と結ぶので、「これにて一件落着」と思っていたのです。
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