スズキのドル箱・ワゴンRにまさかの展開 目標割れ響き軽シェアが低下

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一方、ダイハツは、ワゴンRの競合車種「ムーブ」を12月20日にマイナーチェンジして投入する。低燃費でヒットしたミライースの技術を活用して、燃費は29.0キロメートル/リットルとワゴンRを上回る数字を作ってきた。フロントグリルのデザインも変更し、見た目の新しさも演出する。激しい競争を繰り広げることになるのは間違いない。

ダイハツ、ホンダ、日産-三菱と競合が猛攻

さらに、来年2013年には、ミラ、そしてタントをフルモデルチェンジする。タントは、今年にもモデルチェンジを予定していたが、NBOX旋風と現行車種の根強い人気からあえて時期ずらし、万全の準備で臨む。

加えてホンダも15年までにさらに5車種の軽自動車を投入すると表明しており、国内市場での軽自動車強化を一段と進める構えだ。引き続き、軽自動車市場の台風の目となりそうだ。

実力は未知数ながら、日産自動車と三菱自動車の合弁会社による軽自動車も13年半ばにはいよいよデビューする。スズキは日産に軽自動車をOEM供給(スズキ:MRワゴン→日産:モコ、同パレット→ルークス)しており、パートナーが一転、無視できない勢力になる可能性もなくはない。

「軽ナンバーワン奪回」の掛け声とはうらはらに、軽乗用車市場でスズキを取り巻く環境は厳しくなっている。

丸山 尚文 東洋経済 記者

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まるやま たかふみ / Takafumi Maruyama

個人向け株式投資雑誌『会社四季報プロ500』編集長。『週刊東洋経済』編集部、「東洋経済オンライン」編集長、通信、自動車業界担当などを経て現職

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