ロボホン、使って分かった「カワイイ」の威力 20万円のロボットスマホ、発売直前使用レポ

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

そのほかにも、ダンスを踊ったり、オススメの音楽を、季節に合わせて選択して再生してくれたり、歌を歌ってくれたりする。6月下旬以降は、サードパーティから、グルメ検索やクイズといったロボホン対応アプリが順次提供される予定で、これによってロボホンの活躍範囲も広がることだろう。これらのアプリは、加入が必須となっている月額980円のココロプランの料金だけで自由にダウンロードして利用できる。

返答のバリエーションや認識する言葉が少なかったりなど、改善を期待したいところもあるが、ネットワーク経由でアップデートが可能なため、今後、解決されるだろう。逆に、ロボホンがこれまで言わなかった言葉をいきなり使いだすといった驚きが体験できるはずだ。

ロボットの修理費は未知数

ロボホンは、最も身近なロボットかもしれない(筆者撮影)

気になるのは、やはり価格だろう。ロボホンと暮らすには、どれくらい掛かるのだろうか。

本体価格19万8000円に、月額980円のココロプラン、さらにSIMカードの費用(月1ギガバイトで月額1350円、3ギガバイトで1650円、5ギガバイトで2280円)も必要だ。ただし直販サイトのロボホンストアでは、音声通話と3ギガバイトのデータ通信量をセットにしたプランを用意。この場合は、ココロプランを含めて月額2480円となる。

必要な費用はそれだけではない。ロボットの修理費がどれぐらいかかるのかが、まったく見当がつかないことを考えると、購入から5年間にわたって修理料金が50%引きとなる「ケアプラン50」(月額990円)、同じく70%割引になる「ケアプラン70」(月額1650円)のいずれかの保守パックにも加入しておきたいところだ。これらを加えていくと、月額負担が大きくなり、手が届きにくくなる。多くの人が利用するには、価格面でもう少し安くなってほしいところだ。

だが、ロボホンの登場によって、ロボットが身近なものになったのは確かだ。持ち運んでつねに利用でき、生活の中で対話ができることも、ロボットに身近さを感じる要素のひとつだったといえる。将来は、ロボットがいろいろな形で、われわれの生活の中に入ってくるだろう。その未来の姿はどんな感じになるのか、ロボホンと1週間暮らしてみて、未来の一端を体験できたような気がした。

大河原 克行 ジャーナリスト

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

おおかわら かつゆき

1965年、東京都出身。IT業界の専門紙である「週刊BCN(ビジネスコンピュータニュース)」の編集長を務め、2001年10月からフリーランスジャーナリストとして独立。IT産業を中心に幅広く取材、執筆している。現在、ZDNetの「大河原克行のエンプラ徒然」(朝日インタラクティブ)、PC Watchの「パソコン業界東奔西走」(Impress Watch)、クラウドWatch、家電Watch(以上、Impress Watch)、ASCII.jp (KADOKAWA)、日経トレンディネット(日経BP社)などで定期的に記事を執筆。著書に、「ソニースピリットはよみがえるか」(日経BP社)、「松下からパナソニックへ」(アスキー・メディアワークス)、「図解 ビッグデータ早わかり 」(中経出版)など。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事