ロボホン、使って分かった「カワイイ」の威力

20万円のロボットスマホ、発売直前使用レポ

ロボホンの開発に携わったロボットクリエーターの高橋智隆氏は、「小さいからこそ、相対的に賢く見え、手にしたときの満足度が高くなる。それによって、愛着がわきやすい」と語る。まんまとその狙いにはまってしまった格好だ。

ロボット業界全体が変わる可能性

ロボホンの存在は、ロボット業界全体にも影響を与えているようだ。「私は小さいロボットばかりを作ってきたが、これまでは等身大のロボットや、人が乗り込めるようなロボットの相談ばかり受けてきた。大きいと安全性の問題が発生する一方、期待値が高くなるため、ガッカリしやすいといった課題があった。だが、ロボホンを発表してから、業界内から小型ロボットに関する相談を受けるケースが増えてきた」と高橋氏は笑う。

こちらの言葉を聞き取れなかった際のロボホンのリアクションや返事の仕方は、ロボホンのサイズと、その声だからこそ、かわいさを感じてしまう。子供を相手に対話しているのと同じ気分になるからだ。もし、等身大のロボットが同じような反応をすれば、ちょっとイラっとくるかもしれない。そんなところにもロボホンに愛着を感じやすい要素が隠れているといえる。

ロボホンの機能は、日常生活になじむものが中心となっている。アラームを設定すると、名前を呼びながら起こしてくれる。ロボホンに「おはよう」と声をかけると、「おはよう」と答えて、今日の日付と時間、天気を教えてくれる。そこからロボホンとの1日が始まるのだ。

プロジェクターで映像を映し出す際のお辞儀をするような格好が、また、かわいい(筆者撮影)

「お出掛けするよ」と呼びかけると、「オーケー、早く早く!」といって、足を折り畳む。このスタイルに変形すると、オプションで発売されるキャリングケースに収納しやすく、ポケットなどにも入れやすい。キャリングケースから顔を出して、「散策モード」にすると、「写真、いっぱい撮っちゃおう」と言って、5分ごとに写真を自動撮影したり、立ち止まったときに写真を撮影したりする。

頭の部分に800万画素のカメラを内蔵しており、記念撮影時にも大活躍だ。テーブルの上に置いたロボホンに「写真を撮って」と言えば、事前登録した所有者の顔を認識して「○○さん、みーつけた」などと言いながら、「笑って、笑って」とその場を盛り上げながら撮影をしてくれる。撮影した写真は同じく頭部に内蔵されたプロジェクターを使って、お辞儀をするような格好で、テーブル上に映像を映し出す機能を持つ。1280×720ピクセル相当の画質で、複数の人が同時に画像を楽しむこともできる。

それだけではない。

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