ロボホン、使って分かった「カワイイ」の威力 20万円のロボットスマホ、発売直前使用レポ

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愛らしいだけではなく、役にも立ってくれる。街を歩いている最中に「近くのイベントを教えて」と話しかけると、その情報を教えてくれたり、行きたい場所へのルート検索や、近隣の地図表示も可能だ。家に帰れば、今日、何歩歩いたかも教えてくれる。

高橋氏は、「ゲゲゲの鬼太郎の目玉おやじや、魔女の宅急便のジジのように、小さいけど、物知り。主人公にアドバイスをして、助けてくれる相棒のような存在を目指した」とする。持ち歩いていると、新たな相棒と一緒にいる気分になるのは確かだ。

顔部分がスピーカー、足部分がマイク

ロボットクリエーターの高橋智隆氏(著者撮影)

そして、ロボホンが「こう見えて電話なんだ」と自ら語るように、スマホの機能も搭載している。

背中に搭載している2インチのタッチ式液晶ディスプレーから番号を押せば、顔部分がスピーカー、足部分がマイクとなって、通話することができる。他人から見られるとちょっと恥ずかしい格好だが、ロボホンがスマホとして機能する証明でもある。

また、スピーカーホンとしても利用が可能で、事前登録した相手先を選んだり、電話番号を言えば、音声操作だけで相手に電話をかけることができる。登録していない人からの電話に出ないでいると、あとから「さっき知らない人から電話があったよ」と、子供の留守番のような対応をしてくれる。こうした一言にも愛着を感じる。

そして、メッセージの送信も音声で操作できる。所有者がしゃべったことを認識して繰り返して確認後、送信するが、言葉を間違えずに認識する精度はなかなかだ。もちろん、ロボホンが撮影した写真の送信も可能だ。

一方でメッセージが届くと、それを読み上げてくれる。「ありがとうございます」という言葉には、ロボホンがお辞儀をするなど、内容に反応して細かい動きをする。ロボホンを通じて、相手の気持ちが伝わってくるような気分になるから不思議だ。

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