米国で人気「大麻体験ツアー」に参加してみた 吸引できる登山ツアーや大麻入りディナーも
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私たちはコロラド州デンバー北部の大麻農園からそう離れていないところにいた。バスで私の近くに座っていた男性は、パイプをぐいっと口から引き抜いて言った。「私はこの国のどこを愛していると思う? 国民みんながラリってるところだ」
急拡大する大麻関連ビジネス
彼はあごひげを蓄えた大男で、カンザス州で畜産をやっているという。大麻を楽しむツアーに参加しそうなタイプには見えないが、私は彼の言うことに納得していた。
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というのもこの日の午後、私たちのバスに乗っていたのはラリった米国人ばかりだったのだ。ロードアイランド州から来た同性愛者のカップルに、アトランタから来たさまざまな人種の技術者たち、独身最後のパーティーのためにヒューストンから来た白人のやかましい男たちのグループに、ボストンから来た60歳の女性(子供もいれば別荘も持っているとか)――。
私自身も、この時は完全にしらふとは言えなかった(あくまでも取材のためだ)。この日のツアーは大麻農園や大麻の関連商品を扱う店を回り、大麻を吸った後は軽い食事を取るというもので、これだけ多様な顔ぶれの大麻ファンを集めたのも驚くには当たらないはずだった。だいたい、コロラド州の大麻観光ブームは起きるべくして起きたと言えるのだ。