私が三菱自動車株を買ったこれだけの理由 最悪、海外だけでやっていける可能性もある

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【5月3日(火)憲法記念日】NHKのニュースで1ドルが105.55円まで上昇し、2014年10月以来、約1年半ぶりの円高水準。安倍首相は為替「必要に応じて対応」との報道。タカタ(7312)のエアバック、最大4000万個リコール要求と米当局。

【5月6日(金)】三菱自動車は、24円高の485円と3日続伸で逆行高。日経平均は40円安の1万6106円と6日続落し、6営業日での下げ幅は1465円。4月の米雇用統計は16万人増と3カ月ぶりに20万人割れとなったが、米利上げ先送りの観測でNYダウは反発。

これ以上の悪材料がなければ買い増しも

【5月7日(土)】午前3時、日経225先物は60円安の1万6020円。NYダウは79ドル高の1万7740ドルと続伸。ここで、今回、燃費偽装の三菱自動車株を買った私の個人的な見方をまとめてみたい。

①海外売上80%、国内売上20%と海外で稼いでいる企業であり、最悪、国内撤退や軽自動車部門を日産自動車に売却しても、海外だけでやっていける可能性がある(国内販売店は大変だと思うけど)。

②米国で販売した車について、米当局が燃費調査するようであるが、三菱自動車は米国の燃費試験方法で行っていると言っているので、現段階では影響は国内だけなのではないか。

③2000年のリコール隠しの時より格段に財務内容が改善している。2015年12月現在、利益剰余金4927億6400万円、有利子負債329億8200万円、現金等3955億円。

④フォルクスワーゲンのディーゼル車排ガス不正問題は買い取りということになりそうだが、三菱の場合は買い取りにはならないのではないか。というのも、フォルクスワーゲンの車はこのままでは道路を走らせられないが、三菱の自動車は道路を走らせても問題はないからだ。

⑤不正は1990年代からとのことだが、この頃の車を今乗っている人はほとんどいないだろう。今の段階では何年まで補償することになるのかはわからないがせいぜい10年位ではないのか。

⑥日経225採用銘柄であり、三菱グループのメンツにかけても破綻させるようなことはないのではないか。

三菱自動車は、またしてもOEM先の日産自動車や顧客の信頼を裏切る行為をしてしまい本当に残念な話だ。しかし、もし私が対象の三菱車を乗っていたとしたら、やっぱりそうか(表示の燃費より若干悪いというのを実感していたから)とは思うだろうが、乗り続けるだろうし、補償してもらえるなら「ラッキー」と思うだろう。こんな反応は優しすぎるでしょうか?

これ以上致命的な悪材料が出ずに、大きく下がるような場面があれば、買い増しも検討したいと思う。

内田 衛 カリスマ投資家

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うちだ まもる / Mamoru Uchida

個人投資家。高校時代から株の取引を開始。平成バブル崩壊で多額の借金を背負うが、自力で全額返済して大復活。大学卒業後、大手生保勤務後、フリーに。FP資格を持つ。現在の運用資金は3億円以上。株式投資では中長期、低位株投資が基本。株式のほかに、株の利益で収益不動産投資も行う。2007年8月からは『オール投資』(現在休刊)で5年以上にわたり投資日記を連載、大人気を博す。

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