日経平均1万7000円回復は、もう無理なのか 4月の米雇用統計で見えてきたこと
4月の米雇用統計で「意外だったこと」とは?
市場関係者が注目する「毎月のイベント」、4月の米雇用統計が発表された。事前に伝わっていた市場コンセンサス(事前の平均的な予想)は、非農業部門雇用者数が前月比で+20万人、失業率は4.9%というものだった。つまり、「雇用者数増は3月の実績値には届かないが、失業率は3月の5.0%から0.1ポイント低下する」と見られていた。
結果は、非農業部門雇用者数は前月比+16.0万人と市場予想を下回り、3月+20.8万人から減少。昨年9月以来の低い伸びにとどまった。また、過去の3月分も21.4万人から+20.8万人へ下方修正された。失業率も5.0%と低下予想に反し3月と同水準だった。
一方、ここ数回の雇用統計で関心が高まりつつある平均時給に関しては、前年比+2.5%となり、前月(3月は前月比+2.3%)比では予想以上に上昇、1月以来の大幅な伸びとなった。
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