【ゲーム業界動向】ブルーレイディスク普及本格化追い風にソニーの「PS3」は巻き返しへ--エンターブレイン浜村社長が予測

任天堂「Wii」の成功と対照的に、2006年の発売以来、国内での立ち上がりに苦戦していた新世代型の家庭用ゲーム機「プレイステーション3(PS3)」。だが、ここにきてようやく風向きが変わりつつある。

起爆剤として期待されるのが、ソニー主導の次世代DVDブルーレイディスクだ。長引いた規格争いに決着がつき、次世代DVDの業界標準となったブルーレイディスクの本格的な普及への活動が活発になるとともに、ソフトの拡充などとあいまって、ブルーレイディスクドライブを搭載したPS3の市場拡大にも期待が高まっている。

ゲーム関連雑誌『週刊ファミ通』などを発行するエンターブレインが、このほど開催したゲーム産業の市場動向セミナーで、浜村弘一社長は次のように語った。

「ブルーレイディスクが業界標準となったことを追い風に、PS3は今後伸びていくと見ている。北京オリンピックに向けてハイビジョンテレビを購入する家庭が増えることは、PS3が伸びていく環境が整うということ」。

さらに、PS3の普及のネックとなっていた専用ゲームソフトの充実度についても、今秋にはソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)発売のタイトルが出そろってくる予定だ。「メタルギア・ソリッド4」(コナミ)など、ソフト開発会社による大型タイトルの発売も予定されている。また、「これまで、日本のゲームソフト会社は好調な海外市場向けのPS3用ソフトに注力してきたが、国内のハード普及にあわせて海外向けソフトが日本市場にも投入される。ソフトの点数は確実に増えてくると思う」(浜村社長)という。
 
 任天堂の王座奪還へ、PS3の巻き返しのカギを握るのは「値下げ」だ。浜村社長は「過去のPSシリーズの動向をみてみると、3万円台になったときに販売台数は急速に伸びている。PS3の現在価格の4万円はPS2の販売当初の価格と同じくらい。PS3の販売価格が3万円台になり、『ファイナルファンタジー13』(スクウェア・エニックス)がPS3向けで発売されれば、2008年、09年とPS3の人気は過熱していくのではないか」と楽観的な見通しを示した
【中原 美絵子記者】

(株)東洋経済新報社 四季報オンライン編集部

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