ノーベル賞は効果限定、タカラバイオの業績 iPS関連の筆頭銘柄の実力

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折り返し点となる12年4~9月期(中間期)は、売上高90.1億円(前年同期比4.3%増)、営業利益4.2億円(同7.6%増)、経常利益4.5億円(同6.1%増)、純利益3.1億円(同40.5%増)だった。

事業別に見ると、遺伝子工学研究事業は主軸となる研究用試薬が、利益率の高い商品を中心に売り上げを伸ばした。販売受託品も上乗せとなり、海外も為替の影響をこなしてプラスとした。理化学機器は前年同期よりもマイナスとなったが、試薬の伸びで賄い、内部調整前の部門営業利益は20.3億円(前年同期比7%増)となった。

細胞治療商業化に向けた研究開発が先行

遺伝子医療事業は、中国でリンパ球培養培地の売り上げが伸びたものの、遺伝子治療・細胞治療の商業化に向けた研究開発が先行することから、前年同期比で若干赤字幅縮小となる5.4億円の部門営業赤字(前年同期は5.7億円の赤字)にとどまった。健康食品とキノコ製造販売の医食品バイオ事業は、キノコ類の単価下落があったことから、前年同期並みの営業赤字1.8億円(前年同期は1.9億円の赤字)となった。

会社期初計画によると、中間期は売上高95.6億円、営業利益4.1億円、経常利益4.6億円、純利益2.7億円で、売上高と経常利益が未達だった。売り上げでは研究用試薬の国内販売が計画未達。経常利益では営業外に0.4億円の為替差損を計上したことが響いた。

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