米国と中国に単独進出、森精機の真意 森雅彦社長に聞く

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2009年に欧州最大手、独ギルデマイスター(DMG)社と資本・業務提携を結んで以来、海外での生産販売を拡充してきた工作機械大手の森精機製作所。今年7月には米国カリフォルニア州で同社初となる単独での海外工場が稼働、中国・天津でも来年の稼働に向け、新工場の建設が進んでいる。ギルデマイスターと連携しつつ、世界中に生産体制を構築していく方針だ。森雅彦社長の目指す「グローバル生産体制」とは。

――森精機は07年にスイスのディキシー・マシーンズを買収し現地で生産していますが、一から単独で海外生産するのは米国が初めてです。

1ドル=100円程度の為替相場なら日本で生産するメリットがありますが、今のような円高水準だと輸送費や関税などを考慮すると割高になってしまう。一方、米国では、自動で工具を交換する機能を持ち、目的に合わせてさまざまな加工ができるマシニングセンタなど、毎月100数十台の機械を安定して販売しています。

米国研究所の設計技術も向上

さらに10年ほど前にカリフォルニアに設けた研究所の設計技術が向上してきました。ここ2~3年は米国の研究所で設計した製品を日本で生産する実績もつくりました。現地生産の合理性が高まっていたのが、米国工場の建設を決めた主な理由です。

――カリフォルニアを選んだ理由を教えてください。

米国には東部にも中西部にも才能がある人がたくさんいますが、カリフォルニアは(シリコンバレーやハイテクに強い大学があるなど)そういう部分がわかりやすい場所です。工作機械の制御や自動化、加工物や工具の位置決めといった複雑なアルゴリズムをつくっていくことなどに適している。

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