米国と中国に単独進出、森精機の真意 森雅彦社長に聞く

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――米国工場は顧客に自動化(オートメーション)を提案するデモ拠点としての役割もあるそうですね。

思いっきり自動化の進んだ工場にしました。日本では同等の自動化はすでに行われていますが、せっかく米国につくるので現地のお客様にモデルケースとしてもらって、同じようなシステムを使っていただきたい。

今月開かれた工作機械見本市(JIMTOF)にギルデと共同出展した

――来年は天津工場が稼働します。中国にはギルデマイスターの上海工場がありますが、森精機として出て行く狙いは?

天津工場では、輸出管理規制に該当しない横形マシニングセンタを作ります。後れを取ってきた中国でシェアを伸ばしていきたい。一方、提携先であるギルデマイスターの上海工場はフル生産で手狭になっているので、天津工場が軌道に乗った段階で、ギルデマイスター機のOEM(相手先ブランドによる生産)を始めることを検討しています。中国での販売については、現地政府の許認可を待ってギルデマイスターと統合していきます。

――ギルデマイスターとは、欧州を中心に販売網を統合していますが、生産面での協業は進んでいますか。

お互いにOEM供給を展開しているほか、共同開発第1号機の生産は、ギルデマイスターのフロンテン(ドイツ)、上海、森精機の伊賀、奈良の4工場で、世界4極同時立ち上げをしました。森精機の米国工場でもOEMを検討しています。

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