米国と中国に単独進出、森精機の真意 森雅彦社長に聞く

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――営業・サービス拠点だけでなく生産拠点も設けて、顧客により密着していくと。

経済的には工場で製品に付加する価値は6~7割です。ただお客さんから見れば工場での価値は3分の1、納入前後に機械、工具、ソフトウェアの使い方をオペレーターに教えるところの価値が3分の1、残りの3分の1はサービスやメンテナンスの提供です。

森精機のサプライチェーンで見ると、工場や開発で製品に付加する価値が6割、納入前後が2割、サービス・パーツが2割。これをできるだけ3分の1ずつにしていきたいと考えています。工場の価値を落とすのではなく、ほかの2つの価値を増大させていくのです。

工場の生産性をもっと上げたいとも感じます。そこで浮いた人をサービスやアプリケーションの部分に振り向ける。具体的には、新しく入ってくる人をそれらに向けていきます。、この先10年、業態を変えていくつもりでやります。こうした取り組みを続け、最終的には営業利益率を、良いときには10%、悪いときでも5%を維持していきたいと考えています。

(撮影:梅谷 秀司)

中川 雅博 東洋経済 記者

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なかがわ まさひろ / Masahiro Nakagawa

神奈川県生まれ。東京外国語大学外国語学部英語専攻卒。在学中にアメリカ・カリフォルニア大学サンディエゴ校に留学。2012年、東洋経済新報社入社。担当領域はIT・ネット、広告、スタートアップ。グーグルやアマゾン、マイクロソフトなど海外企業も取材。これまでの担当業界は航空、自動車、ロボット、工作機械など。長めの休暇が取れるたびに、友人が住む海外の国を旅するのが趣味。宇多田ヒカルの音楽をこよなく愛する。

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