鉄道模型も売り上げ拡大 「Nゲージ」にはまる団塊と母親 もはやマニアの趣味を脱却

子どもから女性、高齢者までが買っていくNゲージ。関水金属、トミーテックは入門用セットも発売している。新幹線やブルートレイン、SLなど、買って帰ればすぐに自宅で走らせることができる。車両、レール、コントローラーに解説書を添えてあり、簡単に楽しめる。価格は1万5000~1万6000円程度。入門セットに魅せられた初心者は新たな車両、延長レール、さらにジオラマへと、次々とレイアウトを広げていく。その「種まき」というわけだ。

「一度、入ったら深みにはまる」と業界関係者は期待を込める。ブームは一過性では終わらないという読みである。

確かにブームの根は深いかもしれない。団塊世代まで巻き込んだことで、「レトロ回帰」の太いトレンドが出来上がっている。トミーテックが、ジオラマの素材として販売している「ジオコレ」は、昭和の車やバスなどが人気だが、こうしたレトロジオラマのファンが鉄道へ流れ込む動きも出ている。

従来の鉄道模型ファンの傾向は、車両収集型だが、最近は「明らかにジオラマ志向が増えてきた」とトミーテックの木村専務は話す。

子どもの母親の視点も重要なポイント。ゲームやモデルガンなどと異なり、鉄道模型のほうが安心して子どもに勧められる。

関水金属のホビーセンターには、自分の車両も走らせることができるジオラマを備えた展示コーナーが設置されている。土日になると鉄道ファンに交じって子ども連れの女性の姿が目立つようになった。「子どもが好きだから」だったのが、やがて自分がはまって「鉄子」(女性鉄道ファン)になっていくケースもある。

団塊世代に加え、主婦も顧客として取り込むことができれば、Nゲージをはじめとした鉄道模型には、黄金期が到来することになるだろう。
(週刊東洋経済編集部)

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