モスバーガーが野菜にトコトンこだわる理由 「医食同源」を重視する姿勢がそこにある
このような全国各地の協力農家のおかげで、モスバーガーではそれぞれの野菜の旬の時期によって産地を変えて、つねに安定して野菜を店舗に提供することができている。
国産野菜にこだわるワケ
モスバーガーは、ここまで国産生野菜の使用にこだわるのは、「医食同源」を重視する姿勢の表れだ。医食同源とは「病気を治す薬と食べ物とは、本来根源を同じくするものであり、食事に注意することが病気を予防する最善の策となり、日ごろの食生活も医療に通じるということ」(新明解四字熟語辞典)である。
提供する商品は、直接口から体内に入っていき体を作り上げていくからこそ、モスバーガーでは素材にこだわり「健康志向」の商品開発をしようという意識がある。
たとえば、パンケーキがブームになっているときに、それに関連した新商品を開発するというような、流行に乗ったメニューをつくることはあまりない。独特なライスバーガーを例に取れば、「親子3世代でモスバーガーを訪れた時に、ハンバーガーになじみのないお年寄りでも食べられるメニュー」というコンセプトで開発されたものだ。
食事に対してコストパフォーマンスと食の安全の両方が求められる時代。この両者を天秤にかけた時、安さを求める消費者の動向から企業側は、食の安全がおろそかにしてしまうケースがある。だからこそ、商品の原材料の産地を透明にするなど、生産者と消費者を今までよりも近くしているモスバーガーが支持されているといえるだろう。
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