「グランドビッグマック」はなぜヒットしたか SNSでの拡散に成功した理由を探る

拡大
縮小
明らかにビッグマックよりも大きい

ヒットを飛ばしている「グランドビッグマック」

日本マクドナルドの新商品「グランドビッグマック」がヒットを飛ばしている。

グランドビッグマックは定番商品として人気の高い「ビッグマック」よりも、バンズや具材などが一回り大きく、重さにして1.3倍というハンバーガーだ。価格は単品520円、バリューセット(サイドメニューとドリンク付き)で790円。ビッグマックの2.8倍の重さという「ギガビッグマック」とともに4月下旬までの期間限定で4月6日から販売を始めたが、1週間後の13日には想定以上の人気により食材の供給が追いつかなくなり、食材がなくなった一部の店舗で販売を休止した。現在は食材の増産によって解消されている。

販売量を制限するほどの売れ行きとなったのは2010年に発売した「テキサスバーガー」以来6年ぶりだ。長らく恵まれなかったヒットを導けたのはなぜか。

4月20日午後、マクドナルド渋谷東映プラザ店を訪れた。レジ上のPOPはグランドビッグマックを大々的に打ち出しており、レジ横にはCMキャラクターにもなっている横綱白鵬関の大きなパネルも設置してあった。20~30代と思われるビジネスパーソンが次々とグランドビッグマックを購入していく。発売当初のオリジナルボックスはもう在庫がないのか、真っ白なボックスに入れられているため、さらに目立つ。

次ページ新商品を導入するも、突破口を開けないでいた
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT