iPhone減産でも、永守社長が「強気」な理由 日本電産はどう最高益更新を目指すのか

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「ハプティックみたいな変動の激しいビジネスはしょせん水物ですわな」この日も永守節は絶好調だった(記者撮影)

「せっかくスライドを用意してもらったのに申し訳ないけどね、今回の決算はまずここを説明しないと」――。

4月26日に開かれた日本電産の2015年度決算説明会。永守重信・会長兼社長は開始と同時に用意されたスライドを次々と飛ばしまくり、会場をざわつかせた。

決算は好調だ。売上高は1兆1782億円(前期比14.6%増)、営業利益1245億円(同12.3%増)と過去最高を更新。精密小型モーターや車載用モーターが伸長し、収益を押し上げた。だが、永守社長は好調な業績を説明するスライドには見向きもしない。

アップル苦戦のあおりをうけたか?

一気に12枚目、第4四半期(2016年1~3月期)の営業利益を説明するスライドまで飛ばすと、永守社長は”反省の弁”を口にし始めた。「スマホ向けハプティックのビジネスが失敗に終わった。われわれにミスがあったとは思わないが、マーケットの動向を読み違えた。ここまで下振れするとは思わなかった」。

ハプティックとは「触覚技術」とも呼ばれる。スマホの液晶画面などに触れたとき、指に振動を与えることで実態のあるボタンを押したかのような感触を得ることができるものだ。

このハプティック技術に用いられるモーターの生産量が、第3四半期(2015年10~12月)中盤から急速に落ち込んだ。第4四半期(2016年1~3月期)に入ると減速感はさらに強まり、「第4四半期だけで、当初の計画より営業利益が65億円下振れした」(永守社長)という。

米アップルが2015年秋に発売した「iPhone6s・6s Plus」は販売が振るわず、2016年1月以降生産量を減少させており、そのあおりを受けたと考えられる。

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