高校時代、微分積分の授業に挫折した人も多いだろう。本書は、「考え方のコツ」を知ることで、さまざまな数式や微積分の本質を理解することを目的としたものである。
たとえば、「どんな複雑な図形の面積も、単純な図形の面積の和で表せる」という積分の考え方を基に、ドーナツの体積を求めるとする。その際には、小学校で習った図形の面積や体積の計算方法を応用しながら、ドーナツを切り刻んだ図版を使って説明する。
微分積分学を発展させた解析学の専門家である著者は、一見難しそうなことでも、小さく分けて簡単なことの積み重ねにして理解しようとするのが、微分積分の考え方だとしている。
講談社ブルーバックス 924円
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