DRAM専業から脱皮 エルピーダの挑戦
国内唯一のDRAM専業企業、エルピーダメモリは、ロジックIC(集積回路)の受託生産(ファウンドリー)へ参入する。DRAM価格が供給過多で1ドル割れの異常事態が続くなか、エルピーダも08年3月期は営業赤字の見通し。ファウンドリーへの参入は生き残りを懸けた多角化の意味合いもある。
台湾のファウンドリー(受託生産会社)大手、UMCから生産技術を導入。東広島の本社工場のうち償却の済んだパソコン向けDRAM用設備を転用、ロジックICの受託生産を第2の収益柱に育成する。パソコン向けは台湾・力晶半導体との合弁工場に生産を移管中だ。
エルピーダのナンバー2で販売担当の大塚周一取締役兼COOは、「2009年に月産2万~2.5万枚の能力余剰が出る。顧客獲得はこれからだが、DRAMで培った回路の微細化技術が生かせるほか、ファウンドリー専業メーカーよりDRAMとの2本柱のほうが稼働率を高く保てるので、顧客に安心感を持ってもらえる」と自信たっぷりだ。
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