「フルーツだけ生活」の意外すぎる健康効果 自分を実験台にするマニアの「真意」

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――いったい、どんな数値が出たのですか?

私は40歳ですが、2若年成人(20~44歳)の3割増しです。グラフの想定最大値は120%までしかなかったのに、それを10%以上も振り切っていました。「フルーツはカルシウムが少ないので、それしか食べてないなんて骨はスカスカだろう」という、周りの常識を覆しました。骨はここ1年くらいの食事に影響されるので、これは果実の影響だと思います。

骨密度にも好影響?!

――フルーツで骨が丈夫になるなんて、特に女性は年を取ると骨粗しょう症のリスクが高いので、うれしいニュースです。

実際に、国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構の研究成果で、温州ミカンのMサイズを1日4個食べると、骨粗しょう症のリスクが92%下がることがわかっています。

――92%下がったら、発症リスクは8%ということですか?

筆者の手(写真左)と比べると、かなり黄色い中野さんの手(同右)。みかんをたくさん食べる季節ならではの色で、ほかの季節は色が薄くなるという。

そういうことです。

また、お通じが格段によくなるので、トイレがまったく臭いません。しかも、体臭も変わります。いわゆる加齢臭などもなくなりますよ。小学生のお子さんからは、フルーツの香りがしていると言われることがあります。

だからなのか、自然が多いところに行くと、ミツバチが髪の毛の中とかに入ってくることがあります。血液検査もまったく問題なく、健康そのもの。私以上に、他のものを食べずにフルーツを食べている人はいないでしょうから、自分の存在が、フルーツの力を示す証拠そのものだと思っています。

――中野さんのようにフルーツを主食にしたら、健康になれるのでしょうか。

私みたいにフルーツだけ食べるなんていう、そんなアホなことは絶対やめてください。お付き合いも大切ですし、何より日本はおいしいものがいっぱいあるので食文化を満喫していただきたいです。また突然やろうとしても絶対にうまくいきません。おそらく二日もすればふらふらになり、倒れてしまうので危険です。ダイエット目的だとしても、リバウンドするだけです。我慢によるストレスはいちばんの敵です。

――では、どうしたらいいのでしょうか。

私は経験上、フルーツは食べ方が大切だと考えています。私がお薦めするのは「先フル」と「朝イチ水フル」です。

――暗号みたいです。どんな意味ですか?

「先フル」とは、食事の一番先にフルーツを食べることです。フルーツは”デザート”お口直し””食後のおまけ”と思われがち。でもこの「後フル」習慣がダメなんです。

フルーツは、低カロリーで太りづらい食物です。例えばリンゴはチョコレートの10分の1しかなく、ごぼうよりもカロリーが低いんです。また空腹状態で食べれば、血糖値を上げにくい食物です。いくら低カロリーでも、また血糖値を上げづらくても、食後であれば、胃腸の中でかき混ぜられ、加算されてしまうだけです。もし食後にフルーツを食べるなら、胃の滞留物を減らすために、2時間半程度は空けてからがいいですね。

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