新指導体制で変わる平壌 北朝鮮の今 

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工場の機械は外国製 日用品には国産も浸透

企業や工場を見たいとリクエストしていたが、実現したのは1カ所のみ。平壌郊外の大同江果樹総合農場と、隣接する果実総合加工工場を訪れた。

この農場に植えられているのは主にリンゴ。2008年12月に造成が始まり、イタリアなどから取り寄せた苗木は成長し、すでに大きなリンゴの実がついていた。一部では収穫も始まっていた。

農場内の売店では、リンゴを使った商品が売られていた。ジュースやシャンプー、化粧品、ドライフルーツなどに加工されていたが、その製造は果実総合加工工場で行われる。工場内の設備はドイツ製と、金革鉄(キムヒョクチョル)・総合操縦室長は説明する。工場内も、日本の同種の工場とそれほど変わらず清潔だった。「大同江農場で採れた果樹だけでなく、全国から収穫されたものが集められ、ここで加工される」と言う。

ジュースを購入したが、味は日本で売られているアップルジュースとそれほど変わらない。輸出もするのかと聞いたところ、まずは国内需要向けとの説明だった。

市内の百貨店や商店を外から見て回ると、陳列棚はほぼ商品で埋められていた。スーパーに行ってみたいと要望したところ、案内されたのが「光復地区商業中心」。中国との合弁でオープンしたショッピングセンターだ。

あらゆる商品がずらりと並ぶ中、大型カートを押しながら商品を見比べる客も多い。中国製の商品が目立つが、食料品や日用品では北朝鮮国産の商品も少なくはない。国産ビールは3900ウォン、食用油(5リットル、北朝鮮産)は7800ウォンなどと価格が表示されている。

残念ながら、外貨から北朝鮮ウォンへの交換が許されなかったので、訪問当時の為替レートは不明。6月に訪朝した人に聞くと、当時のレートは1ドル4000ウォンだったという。これで換算すると、中国産など外国産は国産と比べて3~5倍高い。 

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