入浴料は大画面の販売機でチケットを買う。日本語、英語、中国語(繁体字、簡体字)、韓国語の五カ国語に対応しており、PASMOも使える。館内の表示はだいたいこの5ヶ国語が書かれており、やはり高尾山観光に来る外国人客は多いのだろう。
私が行ったのは平日の昼間だったせいか、地元の方が多く見受けられた。ちなみに朝一で高尾山に登り、お風呂に入って帰るお年寄りも多いらしく、午前中は結構混むようである。
靴箱は登山の方のために、山靴も入る大きめのサイズもあった。ロッカーはリュックだけでなく、スーツケースが入る大きさのものもある。この施設では靴箱、ロッカー、更衣室のロッカーはどれもお金がかからない。鍵をかけてなくさないよう持ち歩くだけである。使用後に100円が戻ってくる方式のロッカーを採用している所は多いが、あの100円が煩わしかったりするのだ。
そして最も鉄道会社らしいものを発見。発車案内の表示板だ。
温泉に発車案内盤が!
「これは便利、とお客様に評判いただいています」と説明してくださったのは京王電鉄の広報の方。「浴室のほうにもつけて欲しい、とも言われていて、付ければよかったと後から思いました」。確かに、ゆっくり入りすぎて電車に間に合わなかった…ではしゃれにならない。
そういえば以前行った岩手県の駅舎の中にある「川尻温泉 ほっとゆだ」では浴室内に、線路上の物と同じ信号機が設置されていた。青だと発車時間の45分~30分前、黄色だと30分~15分前、赤だと15分前~発車時間、という目安らしい。北上線は列車が1~3時間に1本くらいしかないので、京王線より切実な問題である。
「京王線ならではといえば、新宿駅西口京王百貨店側にある駅事務室のスペースにある液晶ディスプレイに、こちらの温泉の混み具合の情報が流れています」とのこと。なるほど、新宿駅から京王線で高尾山口駅まで利用する観光客は多いだろう。そのためにも良いサービスだと思った。
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