丸の内駅舎オープンで高まる東京駅の魅力
八重洲口を含めた東京駅の“進化”はまだまだ続く
変貌するのは丸の内側だけではない。駅ホームを挟んで丸の内口と反対側に位置する八重洲口の開発2期工事も大詰めだ。八重洲口の南北にそれぞれそびえ立つグラントウキョウサウスタワー、同ノースタワーは2007年に完成しているが、ノースタワーの�期工事が8月に完了。大丸東京店が増床部分に入居し、この10月5日に第2期グランドオープンとなる。
さらに、丸の内駅舎のオープンにあわせて駅改札内の1階中央通路を「セントラルストリート」にニューアル。駅弁専門店や土産物店などが多く出店、駅ナカをさらに充実させる。構内では北口通路の改良も行われており、16年中の完成を目指し、幅員拡張などの工事が進む。
来年秋には八重洲口の南北を結ぶグランルーフが駅上部に完成。歩行者デッキなどが誕生する。さらに14年秋までに植栽を配した緑豊かな八重洲口駅前広場も完成される予定で、タクシーやバスがあわただしく行き来するだけの八重洲口ターミナルが安らぎの地に変わることになるだろう。
■完成が待たれるグランルーフと八重洲口駅前広場(JR東日本提供)
東京駅は駅全体を大きな街全体としてとらえる「東京ステーションシティ」構想の下、10年以上の歳月をかけた開発で、大きく変貌し続けている。14年度には東北縦貫線が完成予定で、常磐線や東北線、高崎線が東京駅まで延伸、同年度末には北陸新幹線の開業し、金沢駅まで1本で結ばれる。駅の外観だけでなく、機能、利便性でも東京で1、2を争う魅力ある駅になっていくことは間違いないだろう。
(宇都宮 徹 撮影:尾形 文繁 =東洋経済オンライン)
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