丸の内駅舎オープンで高まる東京駅の魅力
目玉は、丸の内南口・北口に再建されたドーム部分だろう。南北の改札口を出て、内側からドームを見上げると、豪華に彩られた装飾に目を見はる。建設当時の写真や図面を基に再現された壁面には干支や花、鷲といったレリーフが飾られ、日本を代表する駅舎であることを改めて印象付けさせる。
■建設当時の写真や図面を基に再現されたドーム内側部分
東京ステーションギャラリーなどでは、レンガ造りの壁面をそのまま生かした内装を施しており、100年近く続く東京駅の息吹を感じることができる。また、地下には免震装置が施されており、耐震性にも優れた駅舎となっている。
もっとも大きく様変わりしたのは、ホテル部分。丸の内駅舎内にある東京ステーションホテルは、趣のある伝統的ホテルとして知られていたが、復元工事を機に改装、10月3日から開業を始める。内装は多くの歴史的建造物の改修実績を持つリッチモンド・インターナショナル社が手掛けた。ヨーロピアン・クラシックスタイルの駅舎と調和させるデザインコンセプトの通り、高い天井に映える格式ある客室が滞在者にくつろぎの時間を与えることは間違いない。
■丸の内駅舎の中央、最上階(4階)にある宿泊ゲストラウンジ「アトリウム」
レンガ造りの壁面を生かした内装に