35歳まで「東大卒」の真価は発現しないものだ 相談者「職場の明治卒に勝てる気がしません」

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A.差が出るとしても35歳以降でしょう

東大卒はですね、やはり期待が高い分、実際に使ってみて「普通じゃん」的なギャップは、しょうがないですね。実務経験が無い点はみんなと同じですから。

それと、東大に限らず京大や一橋といった国立大は、総じて営業系部署からあんまり受けがよくないですね(笑)。

理由はよく分からないですが、コミュニケーション能力にやや難がある、人に頭を下げるのが苦手等、諸説あります。実際、東大京大は官公庁以外の営業部門には配属しないという企業は結構多いです。

素養が生きてくるのは、専門性が身についてから

たまに「国立大は管理部門配属だけど、俺ら私大生はソルジャー採用だから営業だよな」的なことを言う人がいますけど、人事的にはむしろ最前線に出せない人材を管理部門で引き取るという意味合いの方が強いです、はい。

さて、筆者の経験で言うと、恐らく東大卒の素養が活きてくるのは、ある程度の専門性を身に着け、それらを応用する段階から。年齢で言えば35歳以降だと思います。たとえば専門性をもとに課題に取り組んだり提案したり、複数のスキルを組み合わせて新しいビジネスモデルを作り出す等。

20代は正直、そんなに差はないと思いますね。まあめげずに、精進してください。

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城 繁幸 作家、人事コンサルタント

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じょう しげゆき / Jyo Shigeyuki

今の勤め先に不満を持っているサラリーマンも、これから会社に入ろうと思っている学生も、ぜひとも知っておきたい「人事の本音」と「会社との喧嘩の仕方」。激動の時代に生き延びるための知恵を、雇用問題のスペシャリストが授けます。

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