フランスのレストランは日本とまったく違う

「劇場気分」を味わえるのが最大の魅力

オフィス街のランチでも、しっかり時間をかけて会話を楽しむのがフランス流だ

ミシュランの星を多く取っていることからもわかるように、日本のレストランのレベルは高いが、今回は、本家グルメの国フランスでのレストランについて取りあげたい。

美食を堪能する場であると同時に、社交の場でもある。だから、外食するとなれば、相応の心構えがいる。レストランの夜の開店時間は通常午後7時半くらい。席に通され、メニューを見ているとウェイターがアペリティフ(食前酒)の注文を取りに来る。アペリティフを飲みながら、料理の注文を熟慮する。フランス人は注文を決めるまでに、30分くらいかけることもある。

前菜とメイン料理を決めて、ウェイターに伝える。さらに料理に合わせたワインも選ぶ。高級店では、ソムリエに相談することもできる。料理を口にするまでに、たくさんのやり取りをフランス語でせねばならず、フランス語が不得手だと気疲れしてしまう。

同じテーブルの料理を同時に出す

日本では複数で会食する場合、それぞれが注文した料理は、出来た順にバラバラに運ばれることも多い。フランスのレストランでは、同じテーブルの料理は同時に提供される。大いに感心するが、その分出てくるまでに時間がかかる。

アルザス地方のレストランで、家族4人で食事をした際、シュークルート(キャベツの漬物とソーセージなどの煮込み)などの料理が皿に蓋をされた状態で運ばれてきた。4つの皿がテーブルに置かれた後、2人のウェイトレスがそれぞれ2つのふたに手をかけた。2人は目配せをして、4つのふたを同時に持ち上げ料理を披露した。「何もそこまで」と思うが、レストランでは同じテーブルの料理を同時に出し、客に料理を共に楽しんでもらうことを大切にしている。

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