日立が作った「超積極的」接客ロボットの実力 先行する「ペッパー」を超えられるのか?
「お客様、何かお困りでしょうか?」――。
道に迷った外国人女性に、1台のヒト型ロボットが日本語で話しかける。「観光案内所はどこ?お土産屋さんを探しているのだけど」。外国人女性が英語で答えると、ロボットもすかさず英語に切り替え、「こちらへどうぞ」と応答した。
女性を観光案内所に先導すると、そこに待ち受けるのは仲間のロボット。「この人はギフトショップを探しているんだ。近くのお店を教えてあげて」。最初のロボットが説明すると、待ち受けていたロボットは「わかったよ。お客様、どんなお土産をお探しですか?」と、案内を開始した。
ロボットの名は「エミュ-3」
このロボットは、4月8日に日立製作所が発表した「EMIEW 3(エミュー3)」。商業施設やビル、病院、イベント会場などの公共スペースにおいて、接客・案内サービスを行うことを想定して開発されたロボットだ。
特徴は、とにかく積極的なこと。施設内の監視カメラと連携することで、助けを必要としている客を見つけ、自分から近づいて接客を開始する。
特定の場所で待ち受けるのではなく、自らサポートに動く積極的なロボットなのだ。転んでしまっても、自分で起き上がることができる。
日立は今回、エミュー3とその頭脳となる「ロボットIT基盤」システムを発表した。エミュー3はクラウド上にあるロボットIT基盤を通じて、画像や言語などを処理する。複数のエミューで情報を共有することもできる。
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