日立が作った「超積極的」接客ロボットの実力

先行する「ペッパー」を超えられるのか?

日立の「エミュー3」。身長90センチ、重さは15キログラム。最大時速6キロで移動できる

「お客様、何かお困りでしょうか?」――。

道に迷った外国人女性に、1台のヒト型ロボットが日本語で話しかける。「観光案内所はどこ?お土産屋さんを探しているのだけど」。外国人女性が英語で答えると、ロボットもすかさず英語に切り替え、「こちらへどうぞ」と応答した。

女性を観光案内所に先導すると、そこに待ち受けるのは仲間のロボット。「この人はギフトショップを探しているんだ。近くのお店を教えてあげて」。最初のロボットが説明すると、待ち受けていたロボットは「わかったよ。お客様、どんなお土産をお探しですか?」と、案内を開始した。

ロボットの名は「エミュ-3」

このロボットは、4月8日に日立製作所が発表した「EMIEW 3(エミュー3)」。商業施設やビル、病院、イベント会場などの公共スペースにおいて、接客・案内サービスを行うことを想定して開発されたロボットだ。

とっさの英語にもすかさず対応し、女性を仲間のロボットのもとに案内したエミュー3

特徴は、とにかく積極的なこと。施設内の監視カメラと連携することで、助けを必要としている客を見つけ、自分から近づいて接客を開始する。

特定の場所で待ち受けるのではなく、自らサポートに動く積極的なロボットなのだ。転んでしまっても、自分で起き上がることができる。

日立は今回、エミュー3とその頭脳となる「ロボットIT基盤」システムを発表した。エミュー3はクラウド上にあるロボットIT基盤を通じて、画像や言語などを処理する。複数のエミューで情報を共有することもできる。

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