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現場の記者であるわれわれは、EUとトルコの合意に戸惑う難民にとって、最初にコンタクトする相手となった。でも、彼らが欲する情報をほとんど持ち合わせていなかった。
「現代版オデュッセイア」の果てに
「どうして私たちはここに来たのでしょうか?」-。アレッポから逃げてきた大学出のシリア難民ラシャン(32)は先週、われわれにこう問いかけた。彼は故郷にいる家族や友人に、ギリシャでの実情を話すのを拒んでいるという。ホメロスの叙事詩「オデュッセイア」の現代版ともいうべき危険な旅をしてきたというのに、ここでは戸惑うばかりだ、と彼は語った。
彼は言った。「あまたのポテンシャルを持った、素晴らしい人々がここにいるのです。その私たちは最終的に、どうなるんでしょうか?」
もう一度言おう。われわれは答えを持ち合わせていなかった。
タニア・カラスはアテネ在住のフリージャーナリスト。ローレン・ボーンは米非営利組織グランドトルース・プロジェクトの中東特派員で、イスタンブールに在住。この記事は以上2人の個人的見解に基づいている。
