近年の急激な円安進行…なぜ「安いニッポン」が生まれてしまったのか? 今後の日本が挑むべき「リスクの高い挑戦」とは

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円安のイメージ
近年の急激な円安は「安いニッポン」という不都合な現実を決定的なものにしました(写真:metamorworks/PIXTA)
国際的に見て、物価や労働力の価値が著しく下がり続けている日本。人気のYouTubeチャンネル「大人の学び直しTV」を運営するすあし社長が、「貿易赤字」が常態化した4つの要因と、「安いニッポン」から脱却するために有効な国家戦略について解説します。
※本稿は『あの国の「なぜ?」が見えてくる世界経済地図』から一部抜粋・再構成した、2025年9月時点の世界経済・情勢に基づいた内容です。

日本の希望の光と根源的なリスク

かつて「貿易立国」として世界経済を席巻し、高品質な工業製品を世界中に輸出することで驚異的な成長を遂げた日本。

その姿は、大きな変貌を遂げています。

長らく日本の代名詞であった「貿易黒字」は過去のものとなり、構造的な「貿易赤字」が常態化しました。

その一方で、数十年にわたる賃金の停滞と近年の急激な円安が相まって、日本の物価や労働力の価値は、国際的に見て著しく割安な「安いニッポン」という、不都合な現実を生み出しています。

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